最近あちこちで見かけるのがこちらの自動販売機。飲料だけでなくちょっとしたお菓子なんかも売っています。
そしてこのような無人コンビニも増えてきました。
普段は施錠されており、We Chat(微信)アプリでQRコードを読み取って解錠し入店します。
そしてこの無人化の波はなんと飲食店にまで押し寄せているというので驚きです。
とはいえケンタッキーやマクドナルドのファストフード店ではだいぶ前から「扫码点餐」(スマホでQRコードを読み取って注文・会計を行う。出来上がったら自分の番号が表示されるので取りに行く)が当たり前になっていました。もともとファストフードはセルフサービスの部分が多いので馴染みやすかったのでしょう。店内で一言も発しなくてよいので中国に暮らす外国人としては大変便利だと感じていたんですが…
今年の1月、杭州にはそれを上回る「無人レストラン」が登場していたのです!
五芳斋(wufangzhai)
中華式ファストフードの老舗ともいえるお店です。看板メニューは「ちまき」。
杭州市内に60店以上展開しています。
メニューは他にワンタンや麺類、丼ものなど。
看板にもあるように、今回の無人レストラン出店は口碑(アリババグループの運営するお店を検索してクーポンや口コミを参照できるサイト)と業務提携しています。
店内に入ると壁にはこんな表示が。
利用方法は
①お店に入ったら席を確保する
②口碑もしくはアリペイアプリでテーブルにあるQRコードを読み取って注文・会計する
③料理が出来上がるとアプリにロッカー番号が表示されるので取りに行く
と至ってシンプル。
この保温ロッカーに出来上がった料理が入れられます。
この店舗の王店長によりますと、該当店舗は以前イートインだけでなくデリバリーも行っていて非常に忙しく、店の外まで行列ができるほどで従業員はとても忙しかったのですが、今回無人化をきっかけに24時間営業も実現したとのこと。無人化かつ営業時間の延長で周辺オフィス街で働いているホワイトカラーの利便性の向上を図ったとのことです。
飲食店で無人化というのは何だか味気ない気もしますが、五芳斋CEOの呉大星によるとこの店舗無人化だけで7人の従業員をカットでき、一年で32万から35万元もの人件費削減になるとのこと。この数字は決して無視できませんね。
中国の「無人化」はこの先も様々な業界できっと勢いを増していくでしょう。
どうやって発展していくのか、どの程度定着するのか今後の成り行きが非常に気になります。