年々増加している訪日中国人旅行客ですが、ここ数年では爆買い格安ツアーのような「買い物」よりも「体験」に重きを置く個人旅行へのシフトが顕著です。
個人旅行では観光スケジュールや移動手段はもちろん、毎回の食事場所も自分で決めなければなりません。そんな時に強い味方になるのがこの「大衆点評」というアプリなのです。
大衆点評とは?
2003年に創業された中国最大の口コミ投稿サイト。2015年8月には、クーポンサイト最大手の美団(Meituan)と合併し、新会社「美団点評」を設立。
2017年3月に日本支社であるXIGUA株式会社を設立。日本ページにおいては、東京・大阪・京都・名古屋・北海道を中心に142エリアを網羅。既に80万箇所以上の飲食店や商業施設が登録されている。
さて口コミサイトとありますが掲載情報は飲食店に留まらず、ショッピング、娯楽レジャー、ホテル、美容、クリニックなど3300万件以上の登録店舗があります。
登録店舗は中国のみならず、なんと世界の1000を超える国と地域をカバーし、登録ユーザーは6億人を超えており、月間アクティブユーザーも2.5億人に達しています。また店舗情報と口コミ以外にもお得なクーポンが多数掲載されており、アプリ上で店舗の予約も可能であるため今や中国人にとって欠かせない生活情報アプリとなっています。
中国政府提供データによると、訪日中国人旅行客の45%が旅行時に大衆点評を利用しているとのこと。一ヶ月あたり30万以上のユーザーが日本エリア情報を探して、利用しているのだそうです。
ここでちょっとアプリをのぞいてみましょう。
大衆点評のアイコンはこちら!
こちらがトップページです。左上をタップして地域を選択します。
国際/港澳台→亚洲(アジア)をタップして日本を探します。
東京を見てみましょう。
大衆点評、東京のトップページがこちら。
赤い線で囲んである中のアイコンを見てみると左から
「美食(グルメ)、购物/百货(ショッピング/デパート)、酒店(ホテル)、景点门票(観光地チケット)、一日游(一日ツアー)」と充実したコンテンツが並んでいます。
ちなみにこちらの青線で囲んであるところの便利ツールにも注目です。
ここから為替レートのチェック、翻訳、交通ルートのチェック、免税手続き方法の確認までできるんです。従来の書籍版ガイドブックはおろか大衆点評があれば他のアプリの出る幕すらなさそうですね。
個人旅行とツアーの最大の違いは交通手段を自分で確保することなのですが…
大衆点評のアプリには切符の買い方から路線図、主な観光地までの乗換案内など丁寧な説明があります。
せっかくなのでここは中国人旅行者になったつもりで「東京スカイツリー」を大衆点評で探してみましょう。
観光地の紹介、住所や電話番号、営業時間、口コミが書かれています。
ちなみにスカイツリーには1,000件以上の口コミが寄せられています。
こうした口コミは経験者の生の声としてこれから観光に行く人には大いに参考になるでしょう。指定された文字数+写真つきの口コミを書くことで投稿者もポイントがもらえるので、投稿する側のモチベーションにもつながります。
もちろん入場チケットもそのままアプリで購入できます。
観光に疲れたらホテルに戻って休みたいですよね。
大衆点評ではホテルを予約するのもとっても簡単です。
気に入ったホテルを選んで「预订(予約)」ボタンをクリックして連絡先など必要事項を記入すればOKです。
帰国前には色々買い物も楽しみたいですね。
そこでショッピングの画面を開いてみるとクーポンも!
(优惠券=クーポン)
どうでしょうか。大衆点評はワンストップサービス型のアプリといえそうですね。
大衆点評を使いこなせれば日本語が全くできない人には特に心強い味方になりそうです。街中でスマホをじっと見ている中国人観光客がいたらもしかしたら大衆点評をチェックしているのかもしれませんよ。
次回の記事ではこの大衆点評にビジネスチャンスを見出した日本企業をご紹介したいと思います。
大衆点評のメリットは誰でも店舗情報を掲載できることです。
アプリ上で必要情報を記入してアップロードすると大衆点評が審査し、審査に通れば申請から3営業日ほどでアプリに店舗情報が掲載されます。
中国語がわからなくても大丈夫!
弊社C2Jジャパンでは大衆点評への店舗情報掲載をお手伝いします!
C2Jジャパンは中国人向けのアウトバウンド・インバウンド支援サービスを提供しています。
ぜひお気軽にお問合せ下さい!