ニュース | 株式会社C2Jジャパン——日中間最大級ECサイト「C2J.jp」「Cmall」の運営会社
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日中の越境ECプラットフォーム「優日購(ヨーリゴー)」、中国の個人消費をターゲットに新年1月にサービス開始=C2Jジャパン

2015-12

 

 中国旅行者による「爆買い」や、1日で1兆7000億円も売り上げる中国の電子商取引のニュースなどに接し、多くの日本企業が中国の消費市場に注目している。しかし、中国独特の商習慣等の参入障壁もあり、中国への進出に二の足を踏んでしまう企業が少なくない。そのような日本企業に、自社製品を中国のバイヤーに対し展示するサービスがスタートする。杭州杰恩西網絡技術有限公司(本社:浙江省杭州、代表取締役:呉鉄冰)と、C2Jジャパン(日本支社:東京都港区、代表取締役:大野雄一郎)が立ち上げる「優日購(ヨーリゴー)」 は、中国輸出事業に向けた日本企業と中国のバイヤーを結ぶB2Bサイト。年内にサイトを立ち上げ、2016年1月からビジネスマッチング事業を開始するとしている。(写真は、「優日購(ヨーリゴー)」のサイトトップ)  

 

杭州杰恩西(J&C)網絡技術は、中国最大のEC事業者アリババで日中貿易事業を10年にわたって取り組んできた呉鉄冰氏が、独立して設立した会社。日中関係に特化したサービスを展開し、日本で学び日本語に堪能な社員を揃えていることに特長がある。すでに、日本バイヤーと中国サプライヤーをつなぐB2Bプラットフォーム「C2J.jp」を2014年1月にオープン。中国の6万社以上が出展し、140万点以上の製品が登録されているなど、日中間最大の越境ECプラットフォームに成長した。また、日本の一般消費者が中国製品を購入する際に利用する「Cmall.co.jp」を2015年9月にグランドオープンした。アパレルを中心に、スマホ関連グッズや中国特産品などバラエティ豊かに取り揃えている。  

 

そして、新たに開設する「優日購(ヨーリゴー)」は、日本企業の中国輸出ECサイトとして、 中国バイヤーと日本サプライヤーをつなぐB2Bプラットフォームになる。「優日購」の創設に合わせて日本法人、C2Jジャパンを2015年10月に設立し、日本の企業ニーズにきめ細かく対応する体制を整えた。  

 

C2Jジャパンの代表取締役社長の大野雄一郎氏は、「『優日購』の最大の特長は、一定の審査を通った日本企業は、無料でアカウントを登録し、サイトに商品掲載ができることです。まずは、自社商品について中国本土でのニーズがあるかどうか、中国バイヤーの反応を知ることができます。実際に中国バイヤーからの関心が寄せられ、具体的な商談に進む場合、当社で中国語による問い合わせ対応や中国語翻訳等のサービスをご利用いただけます」と語っている。  

 

「優日購」のサービスモデルは、月額1万円~の利用料で、中国への出店をサポート。月額の利用料で実施するのは出店代行サービス(中国語への翻訳やサイトへの商材の掲載など)と販売促進のサポート(登録バイヤーへのメルマガの配信、サイトへの広告の掲載など)。中国への輸出が実現した場合、売上手数料として売上高の6%~を徴収する仕組み。

 

 現在、中国においては、「海淘(ハイタオ)」と呼ばれる海外通販が人気を集めている。海外通販での商品購入者数は2013年に1800万人(購入額3兆8000億円)だったものが、2018年には3560万人に倍増すると予想されている。依然として中国国内製品に対する根強い不信感があり、海外の商品を直接購入したいというニーズが強いことが背景にある。  

 

「日本法人を立ち上げて以降、多くの日本企業から問い合わせをいただきます。消費市場として中国は、大変魅力的な市場に成長してきていることに強い関心をお持ちですが、実際に中国国内で事業展開を考えると、中国独特の商習慣への戸惑いや、高騰する人件費などが中国進出のネックになっているようです。『優日購』は、通常はECを活用しても数百万以上が必要となる中国出店の初期費用を、ほとんど不要としたモデルです。まずは、自社製品が中国で必要とされているかどうかを試す場として、『優日購』が貢献できると思います」(大野氏)と語っている。  

 

また、「優日購」によって、バイヤーを通じて中国市場にアクセスするのではなく、直接、中国市場に商品を供給したいと考える日本企業向けには、中国最大のECサイトであるアリババの「TMALL(天猫)」や「TMALL国際」の運営代行サービスも提供している。アリババが実施する毎年11月11日「独身の日」のセールは、1日の流通総額が1兆円を超える中国でも最大の通販イベントとして有名。

 

 C2Jジャパンの大野氏は、「『優日購』の強みは、多くの従業員がアリババグループの出身で、日中ECに通じたエキスパートである安心感があります。すでに、中国仕入れのB2Bサイトとして最大級の『C2J』や『Cmall』を運営している実績。さらに、中国政府が越境ECに力を入れている杭州に中国本社があるため、今後、中国国内でのビジネス規模が大きくなっても様々な事業上のメリットが受けやすい環境にあります。中国で販売するというお考えがあれば、是非、当社にご相談ください」と語っている。

(編集担当:徳永浩)

 

本記事の出所:Searchina

http://biz.searchina.net/id/1598288?page=1